概要 | 本研究では、我々独自の分子設計に基づく新規有機触媒の開発、それを活用した効率的なC―C結合形成反応の開発、高度な官能基変換反応/不斉触媒反応への展開を主要なテーマして取組んだ。その結果、次のような成果を得た。 1.不斉ロビンソン環化反応の最適化による抗圧性アルカロイド(-)-mesembrineの形式的全合成 2.キラルチオ尿素/4-ピロリジノピリジン複合触媒系を用いるマロン酸エステル類のα,β-不飽和ケトン類への不斉マイケル付加反応 3.キラルチオ尿素/4-ピロリジノピリジン複合触媒系を用いるマロン酸エステル類のシクロヘキサジエノン類への不斉識別的マイケル付加反応 4.新規アミノヒドロキシアセトン等価体の開発と不斉アルドール/Mannich反応 5.アリール置換マロン酸類の室温での脱炭酸/シアノメチルエステル化反応 6.シクロアルカノン類の有機触媒的Baeyer-Villiger酸化反応
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