両エナンチオ選択的不斉触媒反応の開発と糖尿病治療薬合成への応用
研究責任者 |
三浦 剛 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | サリドマイド事件をきっかけに、新薬開発において両方の鏡像異性体(エナンチオマー)の生理活性ならびに安全性評価が義務付けられた。しかし、不斉反応では両立体配置の不斉触媒の入手は容易でないため、必要とする両エナンチオマーの作り分けは困難である。本申請課題は有機触媒の構造をほんの少し変えるだけで、医薬品開発には欠かせない、両方のエナンチオマーを作り分ける合成技術を開発する。さらに、本方法論を実証するべく、糖尿病の治療薬として期待されるデオキシノジリマイシン(DNJ)およびそのエナンチオマーをそれぞれ合成し、新規医薬品開発技術を創生する。
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