簡便で高精度な潤滑油劣化診断装置の開発と実用化検証
研究責任者 |
本田 知己 福井大学, 大学院工学研究科 機械工学専攻, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 研究責任者が世界に先駆けて考案した「ろ過残渣色相法」を採用した潤滑油劣化診断装置を開発するため、実機タービン油を用いて劣化した潤滑油の時系列的化学分析を行い、劣化判定に有効な色相の特徴量の抽出とそれらに基づく劣化度判定基準の確立を行うために、劣化の進行段階と汚染物の色との関係を調べた。また、「ろ過残渣色相法」による潤滑油簡易劣化診断装置の試作を行い、その性能を検証することで商品化に近づけた。酸化生成物と固形粒子のそれぞれの劣化要因を含む試料油について、試作した装置を用いて詳細に調べた結果、劣化の初期段階から最大色差により劣化油の劣化要因を、色の濃淡によりその汚染度を評価できることがわかった。
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