発育鶏卵モデルを用いた放射線防護剤のin vivo評価系の構築
研究責任者 |
宇都 義浩 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 簡便な実験動物である発育鶏卵を用いて、放射線による急性毒性・変異原性・血管障害・臓器障害に対する放射線防護物質の防護活性を評価できる代替動物モデルを構築することが本課題の目標である。得られた成果として、沖縄県産植物Aの葉抽出物が放射線による鶏胎児の致死(急性毒性)、遺伝子損傷のマーカーである8-OH-dGの生成(変異原性)、漿尿膜血管の損傷(血管障害)、臓器障害のマーカーであるビリルビン、AST(肝機能)、クレアチニン(腎機能)の生成を抑制したことから、発育鶏卵が放射線防護剤を評価できる代替動物モデルであることが証明でき、その達成度は90%とした。今後の展開として、本評価系を用いて新規放射線防護物質の探索を行い、ヒトに応用可能な放射線防護剤の開発を目指す。
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