in vivo使用可能なハイブリッド修飾型siRNA医薬の開発
研究責任者 |
南川 典昭 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究では、in vivoでも使用可能な新規核酸素子の開発とその評価を目標とした。3種のハイブリッド型化学修飾核酸を合成し、これらが高い二本鎖形成能とヌクレアーゼ抵抗性を示すことを明らかにできた。ヌクレアーゼ抵抗性に関しては、開発した分子の中で2’-OMOE-4’-チオRNAが50%ヒト血漿中、半減期が48時間以上となり驚異的な安定性を示した(同条件下、現在ヒトに対して臨床使用されている、2’-OMeRNAの半減期が10時間)。In vitroの実験系で、RNAi効果と持続性の両面から最適な修飾様式を探索し、これと同じ修飾様式をもった修飾siRNAが、in vivoにおいても制がん活性を示すとともに、自然免疫応答を殆ど誘導しないことを確認できた。今後、この成果をさらに発展させ、核酸医薬品開発研究を継続していく予定である。
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