ガスタービン翼材料として実用化を目指したAl2O3/SmAlO3二元系MGC材料組織の微細化技術の開発
研究責任者 |
和久 芳春 島根大学, 総合理工学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 現在のガスタービンの入り口温度は1500-1600°Cであり、この温度域において耐熱性を有する材料は唯一MGC材料だけであり無冷却構造タービン翼実現の可能性がある。MGC材料は新しい組織構造を有するため従来の高温構造材料には見られない画期的な 耐熱性を示す他、組織を微細にすると常温強度と高温強度がともに向上するなどユニークな性質を持っている。Al2O3/SmAlO3系セラミックスにおいて組織を微細にすることにより、1600°Cで高い曲げ強度を持ち、1600°C大気中で粒成長および重量増減の全くない材料を開発した。この材料の室温破壊靱性値はSi3N4と同程度な値を持ち、タービン翼への応用の可能性が広がった。
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