研究責任者 |
宮下 正弘 京都大学, 農学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 植物の免疫を活性化するPIP-1は六残基からなるペプチドである。生理活性ペプチドの構造をもとにして非ペプチド性低分子化合物を設計するには、構造自由度の高いペプチドを固定化して得られる立体構造と活性に関する情報が必要である。そこで本研究では、活性発現に最適な立体構造に固定化されたPIP-1類縁体を見いだすことを目的として、構造を固定化する効果のある環状化あるいは非天然型アミノ酸を導入した類縁体を合成し、その活性を評価した。その結果、活性の低下は見られたものの、構造を固定化されたPIP-1類縁体を見いだすことができた。本研究ではさらに、植物細胞によるペプチドの分解を防ぐための構造変換を試み、高活性かつ植物細胞中でも安定な類縁体の開発にも成功した。
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