交流電気試験法を応用したコンクリート構造物の含有塩化物量のオンサイト非破壊検査法の開発
研究責任者 |
小林 宏一郎 岩手大学, 工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | コンクリート構造物の塩化物量を0.6kg/m3刻みの分解能で、現場において非破壊、安価かつ簡易に評価できる測定方法の確立を目標とした。そこで、コンクリートの上に絶縁フィルムを介して電極を2個設置し、インピーダンスと位相角の周波数特性を測定し、塩分濃度を推定する方法を提案した。塩分濃度の異なる供試体を多数作成し、提案方法によるデータベースの作成を行った。この結果、湿度の変化によるデータの変動はあるが、相対的な塩分濃度の推定は可能であった。また、深さ方向の塩分濃度分布の推定として、電極間距離が影響することが分かった。しかし、塩分濃度の差を求めることは、現在の条件ではできなかった。さらに実用化のために絶対値の推定を目指して、今後も作成したデータベースを用いて検討する。
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