静脈認証を用いた社会IDマネジメントの技術開発研究に関するフィージビリティスタディ:ケニア・ラオスの住民登録社会モデルをコアとしたアイデンティティ管理システムの開発
研究責任者 |
金子 聰 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 住民登録社会モデルをコアとしたアイデンティティ管理システムの開発に関して、プロトタイプ開発を行い、同システムの実用検証試験をケニアの長崎大学アフリカ教育研究拠点のクワレ県、ならびにラオス人民民主共和国サバナケート県セポン郡のフィールドにおいて実施した。前者は、母子保健プログラムを受診する3歳以上5歳未満の母子約500組の指静脈認証情報の登録に成功し、その追跡調査においても、本人の確認・同定作業に問題は無く、本システムのIDとしての有用性が証明された。後者については約20村の村民約3500名の静脈認証登録を行い、その後の保健医療調査との連携を行った。以上の開発と実証試験より、住民登録社会モデルをコアとしたアイデンティティ管理システムの基礎開発が終了し、技術移転が可能な状況となった。
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