温室効果ガス排出抑制型の新規低コスト脱窒システムの開発
研究責任者 |
幡本 将史 長岡技術科学大学, 工学部, 日本学術振興会特別研究員
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究開発では、下水等の低窒素濃度廃水からの低コストかつ温室効果ガスの発生を低減させた次世代窒素除去プロセスの創成を目指し、嫌気性メタン脱窒細菌を用いた新規脱窒プロセスの開発を行った。またアンチセンス技術を用いて嫌気性メタン脱窒細菌の迅速な集積も試みた。実験の結果、アンチセンス技術を用いた目的微生物の集積は上手く機能しなかったが、新たに開発したスポンジ担体リアクターを用いて、嫌気性メタン脱窒リアクターを立ち上げた結果、メタン酸化脱窒の迅速な立ち上がりを確認できた。しかし、リアクター内では微量ながら亜酸化窒素の発生が確認されており、今後は適切な運転管条件を見つけ出す事が実用化に向けて必要である。
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