研究責任者 |
山田 健一 九州大学, 薬学研究院, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 脂質過酸化物の最終代謝産物とタンパク質との複合体が、がんや炎症時の血管新生に密接に関与していることが報告された。従って、代謝産物の反応開始点である脂質ラジカルの検出手法の開発は、疾患のメカニズム解明のためにも重要である。我々はこれまで、有機スピン化合物が脂質ラジカルと鋭敏に反応することを報告してきた。そこで本研究では、蛍光団を用いて、脂溶性環境下で脂質ラジカルと結合すると蛍光がONになる分子の開発を行った。開発した蛍光分子は、培養細胞レベルで実際に利用できる可能性を示した。今後さらに本研究を発展させることで、酸化ストレス疾患発症のメカニズム解明やその治療薬の開発に向けた技術移転の可能性を探索したいと考えている。
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