新規プレニル化プリン塩基を基軸とする神経変成疾患改善薬の開発
研究責任者 |
太田 伸二 長浜バイオ大学, バイオサイエンス学部バイオサイエンス学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究は、パーキンソン病等の難治性神経変成疾患の症状を改善する医薬品のリード化合物を開発することを目的としている。アセチルコリンエステラーゼ(AChE)に対して活性化を示すことがわかったサイカチ種子メタノール抽出物から、活性成分として新規なアルカロイド配糖体類を単離し、それらの化学構造を決定した。また、プリンアルカロイドであるアデニンおよびイソグアニンの各窒素原子をプレニル化した10種の各種誘導体を調製し、AChEに対する効果を調べた。その結果、プリン骨格の3位に適度な鎖長の置換基を導入することでAChE活性を増強する物質の開発が可能となることが明らかになった。
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