イントロン性マイクロRNA-33a/bの機能解析と新規動脈硬化治療法の開発
研究責任者 |
尾野 亘 京都大学, 大学院医学研究科, 講師
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 我々はSREBP-2遺伝子のイントロン16にあるmicroRNA (miR)-33欠損マウスを作成し、血中HDLコレステロールが著増することを見いだした。このマウスをApoe欠損動脈硬化モデルマウスと交配したところ、著明に動脈硬化の抑制、脂質の蓄積の低下、および炎症細胞浸潤の抑制が認められた。またこのマウスのマクロファージ機能につき検討したところ、著明な脂質の引き渡し能の上昇と遊離コレステロールに対するアポトーシス抵抗性を認めた。骨髄移植実験においても動脈硬化巣の脂質の蓄積の低下を認めた。さらにmiR-33発現に影響を及ぼす化合物スクリーニングを行い、新規の動脈硬化抑制法の開発につなげる。
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