研究責任者 |
遠藤 隆 京都大学, 農学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | コムギ製品の摂取でも食物依存性運動誘発アナフィラキシー(いわゆる小麦アレルギー)は起こり、小麦アレルギーは、摂取後の運動や非ステロイド系抗炎症剤等の要因により誘発される、I型アレルギーの特殊病型である。小麦アレルギー患者の約8割においてコムギω-5グリアジンが主要抗原であることが明らかになっている。このω-5グリアジンの遺伝子は1B染色体の末端近くに座乗しており、その遺伝子領域を欠失した実験系統は存在する。本課題は、この欠失1B染色体を日本の実用品種に導入した場合、収量や品質にどのような影響があるかを調査し、低アレルゲン化コムギ品種の実用化の可能性を探ることを目的とする。
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