放射線による障害を軽減する食品由来機能性物質の開発研究
研究責任者 |
齊藤 安貴子 大阪電気通信大学, 工学部, 講師
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | プロアントシアニジン(以後PA)は、果物や飲料など、様々な食品に含まれる抗酸化物質である。この化合物は紫外線によって生成するヒドロキシラジカル等の活性酸素を消去する能力を持つことから、放射線によって体内で生成するであろう活性酸素の消去も可能だと考え、それを証明するための研究を行った。まず、Rigaku SLX-2000にて、大腸菌由来のプラスミドDNAに対しX線を照射し、PAによってDNA切断が阻止されるか検討を進めた。その結果、アガロースゲル電気泳動によってDNAのバンドの濃淡が変化するという現象が見られたが、紫外線照射でみられるような明らかなDNA切断とその阻止は見出すことができなかった。
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