肺血管内皮細胞を用いた抗がん剤の副作用発症機構の解明
研究責任者 |
山下 年晴 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 低酸素応答において抑制性に作用するHIF-3α欠損マウスでは肺血管内皮細胞において慢性的な低酸素応答遺伝子の過剰発現が見られる。また抗がん剤Boretzomibは長期投与によって肺において低酸素応答遺伝子の過剰発現が起こり肺水腫という重篤な副作用を誘発する。これらを合わせて考えるとHIF-3αがこの現象に関与している事が示唆される。本課題では副作用の発症におけるHIF因子の関連性を明確にすると共に、その分子機構を明らかにする。この解析により安全な治療薬の開発へと応用することが期待される。
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