フルオラス誘導体化LC-MS法を基盤とする糖鎖性腫瘍マーカーの高精度計測
研究責任者 |
吉田 秀幸 福岡大学, 薬学部, 准教授
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2012
|
概要 | これまでに開発したフルオラス誘導体化を伴うシアロ糖鎖のLC-MS/MS計測法を改良することで、糖鎖性腫瘍マーカーであるシアリルルイスaとシアリルルイスxを対象とした新規分析法の開発を行った。標準品を用いて分析条件を最適化した後、標準品添加の健常人由来生体試料(ヒト血漿及び尿)を対象とした前処理法の確立を行い、更に分析法を十分にバリデートした。被検物質同士の相互分離・単独での定量は完遂できなかったが、従来法よりも高精度、高感度かつ高選択的な糖鎖性腫瘍マーカーの包括的分析が可能となった。今後、分離・検出条件の更なる最適化並びに実試料計測への適用実験を通して、本法の実用性を検証していく必要があると思われる。
|