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国内の畑土壌において生分解性プラスチック農業用マルチの過分解を引き起こす原因の探索

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 北本 宏子  独立行政法人農業環境技術研究所, その他部局, その他
研究期間 (年度) 2011 – 2012
概要生分解性プラスチック製農業用マルチ(生プラマルチ)フィルムは、ゴミ処理が不要で農家の評判が良い。しかし、普及に伴い、使用中の生プラマルチが異常な速度で分解が進み使えなくなる、原因不明な「過分解」の事例が報告され始めた。本研究では、国内各地の畑土壌の微生物学的・生化学的・理化学的な調査を行い、過分解土壌では生プラ分解菌の存在率と生プラ分解酵素活性が高いこと、火山灰の影響を強く受けた土壌では過分解が起こりにくいことを明らかにした。今後は、日本の耕作畑地の51.5%を占める火山灰土壌について、過分解現象との関わりを詳細に解析する予定であり、この解析で再現性の高い指標が得られれば、日本の畑地に適した資材として生プラを普及させる一方で、過分解が起きやすい畑土壌を事前に予測して、丈夫なマルチの使用など過分解を避ける技術も開発することができる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-07-16  

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