Al置換による高靭性・高磁束密度の高Si含有電磁鋼板の開発
研究責任者 |
水口 隆 香川大学, 工学部/材料創造工学科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 電磁鋼板では、磁気特性の観点からFe-高Si合金の適用が期待されているが、脆化が問題となっており、靭性の改善が求められている。本研究開発では、ひずみ速度変化引張試験を用いて、SiとAl添加量の異なるFe-Si-Al合金についての靭性評価を行い、SiからAlへの置換を利用した高靭化とその機構解明を行った。Alの置換により脆性的な破壊から延性的な破壊へ破壊形態が遷移するひずみ速度が高ひずみ速度側へ移行し、Al置換を利用したFe-高Si合金の高靭化が達成された。また、この高靭化には転位セル組織の形成が密接に関連していることが明らかとなった。今後、高磁束密度と高靱性を併せ持つFe-Si-Al合金の開発および技術移転を目指すために、Al置換による磁気特性の研究を行っていきたい。
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