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二酸化炭素を利用した下水焼却汚泥から肥料用リン酸の回収プロセスの開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 遠山 岳史  日本大学, 理工学部, 准教授
研究期間 (年度) 2011 – 2012
概要現在、リン資源の枯渇により焼却汚泥などの未利用リン資源が注目されているが、重金属などの有害成分を多く含有しているため、これらを含まない簡便・省エネルギー型のリン酸回収プロセスの開発が求められている。本研究課題は焼却汚泥にCO2を吹き込むだけの簡便なプロセスで、可溶性炭酸水素塩となるカルシウム塩等だけを溶解させて、重金属を含まないリン酸溶液を回収するものである。本研究では、肥料取締法に基づく焼成汚泥肥料の有害成分であるカドミウム、ニッケル、クロム、鉛のリン酸塩のCO2吹込みによる溶解特性について検討を行ったところ、アルカリ土類金属と比較して、ニッケル、クロム、鉛はほとんど溶解しないことが明らかとなった。また、実際の下水焼却汚泥についても同様の操作を行ったところ、ニッケル、クロム、鉛の含有量の少ないリン酸含有粉末を回収可能であった。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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