周波数選択性・時間分解能を考慮した次世代型補聴器の開発
研究責任者 |
神崎 晶 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 感音難聴では周波数選択性と時間分解能が強く関与している。周波数選択性を250Hz-4kHzの5周波数で測定する機器を22年度の本研究費にて開発した。今回の期間の23年度にこの各周波数の周波数選択性の劣化の程度を、補聴器の増幅技術に応用し、スペクトルエンハンスメント処理を行うことで新しい補聴器を開発を行うことが出来た。 時間分解能に対応する増幅技術は未だ報告がなく、周波数別の時間的なスメアリングをリアルタイムに増幅することが難しい。本年度、時間分解能の低下した模擬難聴を理論的に作成することを目標とし、時間分解能劣化音声による模擬難聴の作成を行うことが出来た。今後は周波数選択性および時間分解能の両面から増幅技術を駆使した新しい補聴器を開発していきたい。
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