概要 | 近年、再生医療研究が世界中で進められ、その革新的な技術には次世代を担う治療法として期待が大きいが、現時点では臨床治療での適応は限られている。我々は、採取時の侵襲が少ない脂肪から間葉系幹細胞(MSC;Mesenchymal stromal cell)を得、細胞増殖速度、再生促進能、免疫調整能に非常に優れた低血清培養システムを開発した(低血清培養法:特願2004-201615, 国際公開第2006/006692)。この研究の目的は低血清培養による脂肪由来間葉系幹細胞の凍結保存システムを新たに開発することにより、治療の適応を自家移植に加え他家移植、慢性期に加え急性期疾患へと広く拡大することである。
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