グローコロナを利用した極微量溶液の発光分析法の研究開発
研究責任者 |
角田 直人 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | マイクロキャピラリ電極の先端に形成されるグローコロナと電極内部から供給される微量溶液との相互作用について調査し、発光スペクトルを測定した。先ず、印加電圧モード(正負直流、交流)と電極先端径が液面安定性とエレクトロスプレー現象へ大きく影響することを定量的に明らかにした。低周波交流の場合、エレクトロスプレー開始電圧は小さくなり、安定した発光スペクトルが得られないが、特定の先端径と高周波印加の場合、エレクトロスプレー開始電圧をグローコロナ開始電圧より大きくできることが示唆された。一方、電極間距離と液体圧力の影響は相対的に小さいことを明らかにした。今後の発光分析のために必要な放電条件を絞り込むことができた。
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