患者の重症度を目視で評価する「ATP 発色診断法」の開発
研究責任者 |
千田 淳司 徳島大学, 疾患酵素学研究センター, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 現在、ICU管理患者の重症度診断法としてAPACHE IIが広範に用いられているが、検査項目が多く、その診断に24時間もの時間を要している。申請者らは、これに代わる新規の重症度診断法(A-LES)を開発し、本法がAPACHE IIよりも簡便・迅速(1時間以内)かつ正確であることを実証してきた。しかしA-LESによる診断の実施にはルミノメーターが不可欠であり、装置不要を望む現場からの声も多かった。そこで申請者らは本研究で、医師が患者の重症度を(装置不要かつ)目視で評価する「ATP発色診断法」の開発に取り組んだ。その結果、患者の採血から30分以内の簡易的診断は実現したが、定量的診断については今後の技術的改善が望まれた。
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