0.1Å以下の空間分解能をもつ電磁磁場中の固体表面原子観察装置
研究責任者 |
梅澤 憲司 大阪府立大学, 大学院 理学系研究科 物理科学専攻, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究は、絶縁体表面第1層から3層程度までの原子配列について、構造解析ができることを目標においている。従来、絶縁体表面原子構造の測定は困難であった。パルス状の原子ビームを用いることでこれを可能にした。構造解析に伴うスペクトル数は、10000本であった。これらのスペクトル測定を行うのに5時間半程度の時間を要した。そこで、計測時間の短縮が必要となった。1つのスペクトル測定は、50万回の飛行時間測定の積算により成り立っている。1回のスペクトル測定から2つめのスペクトル測定に至る過程で、ソフト上オフの時間があった。これは、オシロスコープの信号を見るとわかる。計測プログラミングを改良することでオフ時間を大幅に減らしスペクトル計測を速めることができた。ハードウェアでは、マニュピュレータの改良が課題となっている。
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