リボソームディスプレイー糖鎖複合体アレイシステムによるN-グリコリル型シアル酸検出プローブの創出
研究責任者 |
舘野 浩章 独立行政法人産業技術総合研究所, 糖鎖医工学研究センター, 研究員
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | N-グリコリル型シアル酸(Neu5Gc)は他の哺乳動物では一般的に合成されるが、ヒトでは特異的に欠損している異種移植抗原の一種であり、ヒト血中には抗Neu5Gc抗体が存在している。そのため、医療に用いる生物製剤(抗体や細胞)への、培地成分等からのNeu5Gcの混入が問題をおこす可能性が指摘されている。またNeu5Gcが腫瘍組織や粥状硬化斑に高発現しているという報告もあるが、これまでNeu5Gcを検出するための信頼性の高いプローブがなかった。本研究では高感度Neu5Gc検出システム構築に向けて、Neu5Gc結合プローブを開発することを目的とする。
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