HER2の細胞内取り込みを阻害する新規抗癌剤開発の基盤研究
研究責任者 |
並木 繁行 東京大学, 大学院医学系研究科, 助教
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2012
|
概要 | 本研究課題は、細胞膜上のHER2の細胞内酸性オルガネラへの取り込みを促進する化合物の探索を目指し、HER2を標的とするリード化合物を得るためのスクリーニング系の構築とスクリーニング系の有用性を実証する事を目的とする。本年度の研究開発ではスクリーニング系のファインチューニングを行う事で、384ウェルプレート上の各ウェル間で化合物に依存せずに生じるばらつきを大幅に抑制することに成功し、優れたスクリーニング系と言える0.6以上のZ’ファクタで再現性良く安定的にスクリーニングを行う事を可能にした。今後はより大きな規模の化合物ライブラリーを用いたスクリーニングを実施し、実際に本系が大規模スクリーニングに適用可能であることを実証する予定である。
|