分子配列を制御した燃料電池空気極触媒の高分散担持法の開発
研究責任者 |
髙瀨 聡子 九州工業大学, 工学研究院物質工学研究系, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究では、固体高分子形燃料電池(PEFC)の空気極触媒用の白金代替材料として、白金と同じ反応機構を提供し、白金では問題となる一酸化炭素(CO)被毒や反応継続時溶解等の問題がない触媒である金属錯体のコバルトフタロシアニン(CoPc)のα相結晶に着目し、その触媒活性を向上させるために湿式法での高分散電極内担持法の開発を目的とした。 まず、湿式法の溶液条件と担持量を選択し、触媒活性が低下する原因となるCoPcの会合体を形成しないα相CoPcを電極電極材料であるカーボンに高分散担持させる条件を決定した。これから得られたα相担持カーボンで構成された電極が高い触媒活性と耐久性を示すことを確認した。
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