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培養細胞系においてがん細胞特異的にM期阻害と細胞毒性を示す新規化合物Yとその誘導体のヌードマウスxenograft系での抗がん活性の検討

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 藤田 雅俊  九州大学, 薬学研究院, 教授
研究期間 (年度) 2011 – 2012
概要化合物Y(コードネームNP-10)は、培養系において数μMでがん細胞増殖を選択的に抑制し、M期進行を阻害する。また、類似化合物Y-2(NP-14)、Y-CH3(HND-007)は、癌選択性は低下するものの、高い抗がん活性を示す。本研究において、NP-10およびHND-007がヌードマウスでのHeLaがん細胞xenograft系で抗腫瘍効果を持つ事が示された。最近、M期キネシンEg5阻害剤による抗がん剤開発が試みられている。Y等はこれらと構造的類似性が見られたが、Eg5阻害活性は示さなかった。一方、Y等はin vitro でtubulin polymerizationを部分的に阻害した。よって、Y等は新規微小管阻害剤と考えられるが、他の新規標的分子を持つ可能性も残っており、他のM期キネシンへの阻害効果などを引き続き検討している。これら新規化合物に関して、平成23年10月に培養系での抗がん効果をベースに特許出願を行ったが、今回ヌードマウスでの抗腫瘍効果が認められたので、請求項追加あるいは新規特許出願を準備中である。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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