概要 | カーボンナノファイバーシートを固体高分子形燃料電池(PEFC)における白金担持電極材として活用することを目指した。電界紡糸法によりシートを作製する際、繊維方向を揃える工程を導入し、加熱処理時に延伸を行うことで、シートの繊維強度向上を狙った。 その結果、電界紡糸時の巻き取り速度が繊維の配向性に影響を与え、加熱処理時に適切の荷重をかけることで、元の引張強度の70%以上を保持した。また、BET比表面積1,160m^2/gのカーボンナノファイバーシートが得られた。電界紡糸法によるカーボンナノファイバーシートを用いて、PEFC触媒相を作製し、電気特性を評価した。電気特性評価の結果から、白金、カーボンナノファイバーシート、ナフィオンによる3相界面構造形成においてナフィオン偏析等の新たな課題を見出すことができた。
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