ポルフィリンマンガン自己集積体を用いた腫瘍特異的MRI造影剤の開発研究
研究責任者 |
古賀 登 九州大学, 薬学研究院, 教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 水溶性側鎖としてポリエチレングリコール(PEG)を複数個導入したポルフィリンマンガン錯体(TPPMn)誘導体を水中で自己集合化させ、得られた50-200nmのTPPMn有機ナノ微粒子をMRI造影剤として用いた。In vivo MRI測定において、PEG鎖の数が異なる2種類のTPPMn有機ナノ微粒子は十分な造影効果示した。しかしながら、DLS測定における両者の粒子サイズに大差がないにもかかわらず生体内での滞留時間に大きな差が観測された。また、長時間滞留性を示したTPPMn有機ナノ微粒子において腫瘍組織と正常組織での輝度に差が観測された。その輝度の相対的強度比(腫瘍部位/筋肉部位)は、1.5倍程度であった。
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