長周期光ファイバグレーティング型高温分布センサの開発
研究責任者 |
小山 長規 大阪府立大学, 大学院 工学研究科 電気・情報系専攻, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 本研究では構造物の異常部検出用の高温分布センサの実用化を目指し、LPFGのグレーティング間隔の高精度な調整による共振波長シフト技術を適用することで、LPFGの多重技術の開発を行う。これまでの多重数は2であったが、本研究の結果、5つのLPFGの多重化に成功した。LPFG作成時に張力を一定とする仕組みや、500mm移動可能な微動台の導入など、LPFG書込みシステムの性能向上を目指した工夫が大きな原動力であったと考える。また多重化したLPFGの温度分布センサとしての性能評価も行い、隣接LPFGの温度差が100°C程度の環境下でも使用できることを明らかにした。今後は更なるLPFGの多重化を目指し、LPFGの光損失ピークの尖鋭化、より微細な共振波長シフト技術の確立を実現する。
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