Tandem Repeatに基づく感染症診断用抗原の同定
研究責任者 |
後藤 康之 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 日本には存在しない熱帯感染症は、専門知識を持ち合わせていない医師にとって確定診断が難しい。海外旅行者の安全確保の観点から、また防疫上の水際対策の観点からも検疫所におけるスクリーニングシステムの開発が求められる。我々は熱帯感染症を網羅する血清学的診断の開発を目指しており、そのために必要な抗原を病原体ゲノム情報のコンピュータ解析だけで同定することを試みている。平成23年度は赤痢アメーバ原虫より候補遺伝子となるtandem repeat遺伝子を同定し、その組換えタンパクを大腸菌発現系にて作製した。平成24年度に患者血清を用いたELISAを行い、これら候補分子の血清学的診断抗原としての有用性を検討した。
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