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吸血昆虫由来の新規ペプチドを基盤とした抗血小板薬の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 吉田 栄人  金沢大学, 薬学系, 教授
研究期間 (年度) 2011 – 2012
概要生理的な止血機能を阻害する抗血小板療法では不可逆的に出血性合併症が惹起される。この“副作用”を回避するためには、血小板を標的とする従来のコンセプトとは異なる新しい作用機序を有する抗血小板薬を開発する必要がある。23年度の研究成果は、i) AAPPの血小板凝集阻害効果がアスピリンより優れていること、ii)アスピリン投与で生じる出血助長の副作用がAAPPでは起こらないことを立証し、AAPPがその次世代型抗血小板薬としてのポテンシャルをもつことを明らかにした(論文発表)。iii) 低分子化に向けての生理活性部位の絞り込みを実施したが、活性部位の同定には成功していない。活性部位はその高次構造部位に存在することが判明(24年度研究実績)したために、活性部位を解明するにはAAPPの結晶構造の情報が不可欠となっている。iv) モノクローナル抗体を用いた共結晶法を開発することに成功し、これにより一部のAAPP構造が解けた。AAPPの生理活性に必要な最小単位を探索し、低分子化を実現することができれば出血助長副作用のない新規抗血栓薬開発のシードとなる可能性が高まる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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