オートムギの機能性成分アベナンスラミドの効率的利用を志向した新規化合物の探索および代謝制御技術の開発
研究責任者 |
石原 亨 鳥取大学, 農学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | オートムギ種子に含まれるアベナンスラミド類は複数の有用な生理活性を有する。より強い活性をもつ化合物を得るために、種子から新規アベナンスラミドの単離・精製を行い、新たに4種の化合物の構造を決定した。また、アベナンスラミド類の新たな合成法の確立にも成功した。得られたアベナンスラミド類の抗酸化活性を調べたところ、既知の化合物と比較してより強い活性をもつものが見いだされた。一方で、吸水種子中の個々のアベナンスラミド類の蓄積量を調べた。いずれのアベナンスラミド類も増加傾向を示した。また、エリシターとして作用しアベナンスラミド蓄積量を増加させる可能性がある多糖類を投与したところ、アベナンスラミド類の蓄積量を増加させる作用を有するものを見いだすことができた。
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