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ナノ-マイクロ炭素系粒子の3次元構造化によるアルミの高熱伝導化

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 近藤 勝義  大阪大学, 接合科学研究所, 教授
研究期間 (年度) 2011 – 2012
概要Al-SiCおよびAl-SiC-VGCF複合粉末を熱間鍛造加工により緻密固化し、アルミ粉末焼結体内の旧粉末粒界(PPB)における表面電位差を走査型ケルビンプローブフォース顕微鏡によって計測し、焼結体の伝導性に及ぼす粒界(酸化皮膜)および分散第2相粒子(SiC/CNT)の影響を調査した。その結果、焼結体の旧粉末素地内では0.03V程度の微小な電位差であるのに対して、酸化膜が存在するPPBでは0.14~0.19Vに増大した。SiC粒子が分散する試料でのPPBにおける電位差は0.64~0.69Vとさらに高い値を示した。単体では高い電気・熱伝導性を有するSiC粒子が分散するアルミ素材であっても、原料粉末表面を覆う酸化膜の影響によりバルク体としての物性は大幅に低減した。また、部分溶融法により酸化膜を分断することで旧粉末粒界における伝導性向上を確認した。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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