概要 | 抗ピロリ菌剤の開発を目標に、メナキノン新規生合成経路(フタロシン経路)をターゲットとした阻害剤を放線菌とカビの代謝産物中に探索した。既知経路を持つB. subtilisには活性を示さず、フタロシン経路を持つB. haloduransに生育阻止活性を示すサンプルを探索した。候補サンプルについては液体培養でメナキノン添加による生育の回復を指標に再チェックを行った。総計約2,000サンプルをスクリーニングした結果、放線菌培養液の4サンプルがB. haloduransに特異的生育阻止活性を示した。そこで大量培養液からの活性本体の精製を試みた。その結果、3サンプルは不安定な化合物であり精製中に失活したため中止した。残る1つは弱酸性物質の安定な化合物であり現在精製を行っている。
|