電磁現象を利用した経鼻胃管の誤挿入防止のための管先端位置モニタリング法の開発
研究責任者 |
後藤 雄治 大分大学, 工学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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概要 | 脳卒中患者の約10%に嚥下障害が後遺し、経鼻胃管での栄養注入が必要となる。鼻から胃まで管を挿入する際、正しく胃に入らず咽頭でとぐろを巻くケースや、肺に入る等の誤挿入が多々ある。誤挿入のまま栄養を注入すると致命的な事態となる。誤挿入を判定する方法としては、管挿入過程を咽頭近辺と胃の中の2回に分けてX線撮影を実施する方法が提唱されている。しかしこれは非常に労力がかかり、また患者は食事の度に経鼻胃管を挿入するため、その度ごとにX線撮影を行うと被爆の問題もある。そこで本研究では管先端部に微小検出コイルを設置し、体外の印加電磁界から管先端部が非接触でモニターできる検査器の開発を目的としている。
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