持続的農作物生産に向けての次世代技術開発:ファージによる青枯病コントロール
研究代表者 |
山田 隆 広島大学, 大学院先端物質科学研究科, 教授
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2015
|
概要 | 本研究は、主要農作物の重大な病害である「青枯病」を化学農薬の代わりにバクテリオファージを用いてコントロールし、効率の良い「診断・予防・防除システム」を確立することを目的とする。具体的には、日本側が持つファージ技術(標識ファージによる青枯病菌の検出、溶菌ファージによる殺菌と予防、バクテリオファージの一種であるイノウイルスを用いた細菌無毒化とワクチン利用)をタイにおける青枯病・病害コントロール技術として適応させる。タイ側はタイ土着の固有菌を宿主として特異的ファージを多数分離し、それらの高度な特徴付けと、特徴に応じた用途を確立する(有用ファージ資源の確立)。両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、ファージの特徴を生かした安全で持続的なコントロール系の確立が期待できる。
|
研究領域 | バイオテクノロジー |