鉄含量の高いコメと鉄過剰耐性イネの開発を目指した遺伝子資源の同定
研究代表者 |
西澤 直子 石川県立大学, 生物資源環境学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2015
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概要 | 本研究は、ヒトの貧血症を改善するための白米中の鉄含量の高いイネ品種の開発と、タイの稲作においてしばしば収量低減の原因となっている鉄過剰症を回避できるイネ品種の開発を目的とする。具体的には、日本側はイネ変異体の遺伝子発現解析により、白米中の鉄含量を制御する、あるいは鉄過剰症を回避することに関与する新規遺伝子を明らかにする。タイ側はすでに同定している種子中鉄含量の高いイネ変異体と、鉄過剰耐性のイネ変異体の全ゲノム解析を行う。両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、白米中の鉄含量の高いイネ品種の開発と、鉄過剰耐性イネ品種の開発が短期間で達成可能である。これらの新規イネ品種は貧血症の改善とタイ稲作の生産性向上に大きく貢献することが期待できる。
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研究領域 | バイオテクノロジー |