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ラジカル産生増強を介した高効率殺菌性強酸性電解水の開発研究

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 復興促進プログラム A-STEP 探索タイプ

研究責任者 庭野 吉己  東北大学, 大学院歯学研究科, 教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要NaCl水溶液の電気分解して得られる電解水の殺菌活性を増強させる手段を見出すことを目標とした。電解水中に水酸化ラジカルが存在し、その発生源としての過酸化水素の存在を証明することはできたが、空気バブリングおよびLED光照射では殺菌活性を増強させるほどに水酸化ラジカルを増加させることはできかった。そこで電解水の殺菌活性本体は何かを水酸化ラジカルのスカベンジャーを用いて検証した結果、水酸化ラジカルの殺菌への関与はほとんどなく、活性の主体は次亜塩素酸であることが確認された。従って、殺菌活性を増強することはできなかったが、少なくともこれまで報告されている水酸化ラジカルが電解水の活性本体であるという推論は、科学的に否定できたので、達成度としては、60% 程度であると考えている。今後は、カチオン性界面活性剤などを併用して細菌の細胞膜に障害を与え、細菌細胞内の電解水濃度を上げてLED光照射した条件や、第一鉄などの遷移金属存在下でFenton反応を誘発した条件での抗菌活性増強の可能性を検討する。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2015-09-30   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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