概要 | 本研究では,被災地域の地形・居住環境・企業立地など,各自治体の地域特性を踏まえ,子供からお年寄りまで,無理なく安全に避難することが可能な浮沈式大型津波シェルターの技術開発を行う.このシェルターは,数百人規模が収容可能な大型(浮体)構造物であり,沿岸域の陸上に建造される.津波時には避難シェルター,被災後は仮設居住区・緊急医療施設,通常は住民のコミュニティー空間や備蓄倉庫としての活用が期待できる.本研究では,特に,シェルターに作用する津波力低減効果,浮体構造の安定性,浮沈機能,係留,ダブルハル等の有用性について,数値計算および実験によって検証を行い,その技術移転に向けた設計指針を得るに至った.
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