研究責任者 |
岩田 恵理 いわき明星大学, 理工学研究科物質理学専攻, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 実施期間中に常磐沖での漁業が再開されなかったので、静岡県駿河湾と宮崎県延岡沖の個体を用いて研究を遂行した。駿河湾産個体については、外部計測値のヒストグラム作製、生殖腺の組織学的検索と血中性ステロイドホルモンの測定、およびアロマターゼ遺伝子の配列決定を試み、延岡沖の個体についてヒストグラム作製のみを行った。今回検索を行ったサンプルからは、残念ながら性成熟個体を発見することはできなかった。ヒストグラムの動態より、メヒカリは未成熟魚が各漁場に着底し暫く過ごしたのち、他の場所に移動してから性成熟することが示唆された。今後は組織サンプルのさらなる詳細な解析と遺伝子レベルでの解析を継続するが、将来的にはメヒカリが性成熟し繁殖を行う海域の特定が必要と考えられた。
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