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好塩菌堆肥による津波堆積物の緑化基盤材としての有効利用

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 復興促進プログラム A-STEP 探索タイプ

研究責任者 大嶺 聖  長崎大学, 大学院工学研究科システム科学部門, 教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要津波の被害を受けた農地の除塩対策として,好塩菌を含んだ堆肥の効果を確認した。農地の塩害土壌は,好塩菌堆肥を混合することで塩分濃度の指標である電気伝導率が徐々に低下していることが示された。さらに,稲の苗を用いたポット栽培試験では,無処理の場合は,一週間ほどで苗が枯れたが,好塩菌堆肥を混合したものは,順調に育っていることがわかった。さらに,災害廃棄物の分別土も塩分濃度が高いため,好塩菌堆肥を用いたポット栽培試験を実施し,無処理の場合は,なたねが育たなかったが,好塩菌堆肥を混合したものは,順調に育っていることが確認された。これにより,好塩菌による緑化基盤材としての適用性が検証できた。好塩菌の適用については,津波堆積物だけでなく,高潮被害による塩害土壌や乾燥地における塩類集積土壌に対する適用も期待される。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2015-09-30   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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