クラウン化トリフェニルメタン誘導体によるセシウムイオンの分離と検出
研究責任者 |
宇田 亮子 奈良工業高等専門学校, 物質化学工学科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | セシウムイオンと特異的に錯体を形成するクラウン化トリフェニルメタン誘導体を用い、液―液抽出による水溶液中のセシウムイオンの分離と、分光光度計を使った簡易なセシウムイオン検出の方法を確立することを目的とした。クラウン化トリフェニルメタン誘導体による水溶液中のセシウムイオン抽出に成功したが、その程度は競合イオンであるカリウムイオンの3倍という目標には届かなかった。しかし、抽出後の有機相を分光光度計で調べることで、ある濃度範囲におけるセシウムイオンが検出可能であることを示すことができた。今後は抽出・放出サイクルの構築や、より環境負荷の少ない化合物での評価を行ってゆく。
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