概要 | アーク放電法で合成された単層カーボンナノチューブをおもな研究対象として研究を進めた。まず、合成時に使用した金属触媒やアモルファスカーボンなどの不純物を取り除くための精製処理を行った。空気酸化、強酸処理によりおおまかな精製を行ったのち高真空下で高温処理を行うことで酸処理で取り除けなかった金属を昇華させ除去した。精製したナノチューブの純度、結晶性は熱重量分析、ラマン測定などで確認した。このナノチューブ試料をベースに開端、閉端、C60内包の3種の試料を作成しナトリウムイオン電池負極特性を評価した。充放電曲線の形状は互いに類似しており,100~150 mAh/gの可逆容量を示すが、C60を内包させることで可逆容量が増加することがわかった。
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