人工肛門保有者のためのバイオマス由来排泄物処理材の開発
研究責任者 |
鶴田 来美 宮崎大学, 医学部 看護学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究では、これまでの研究成果の芋焼酎粕の乾燥粉体を指標とし、日本酒粕から乾燥粉体の炭化割合が0~50%の範囲内、粉体粒子が0.5mm以下、含有水分量が20%以下の乾燥粉体製造を試みた。 焼酎粕と違って日本酒粕は固体であることから、水で溶解した後、加熱処理を施したところ目標値に示した乾燥粉体を製造することができた。焼酎由来の乾燥粉体と比較すると、吸水性においては同等の機能を有するが、乾燥過程および製品のいずれにおいてもニオイが少ないことが日本酒粕の優れた特性であった。また、日本酒粕用乾燥粉体製造装置の試作機が完成し、量産化が可能であることを確認できた。 しかし、現地企業調査の結果から、酒蔵からでる日本酒粕は、主に食品として全量有効利用されており、排泄物処理材として日本酒粕を直接利用することは厳しく、今後、二次残渣の利用可能性を調査することが課題である。
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