研究責任者 |
笹野 公伸 東北大学, 大学院医学系研究科 医科学専攻, 教授
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | 表皮におけるaromatase、STS、EST、17β-HSD1、17β-HSD2の発現について免疫組織化学法を用いて検討した。表皮における解析では、aromatase、STS、EST、17β-HSD1の陽性所見が基底層から顆粒層において認められ、局所でのエストロゲン濃度との関連から、aromataseのエストロゲン合成に対する寄与が高いことが明らかとなった。また、エストロゲンを代謝する17β-HSD2は皮脂腺のみで発現を認め、皮脂腺分化に関与するPPARγとの逆相関を確認した。以上、皮膚組織選択的エストロゲン合成誘導薬の候補としてaromataseが有力であるが、さらに皮膚疾患との関連を検討することで、STSおよび17β-HSD1、さらには17β-HSD2の候補としての可能性が明らかになると考えられる。
|