PAI-1阻害薬を用いた新規CKD-CVD-MBD改善薬の開発
研究責任者 |
市村 敦彦 東北大学, 大学院医学系研究科 分子病態治療学分野, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | プラスミノーゲン活性化因子阻害因子(PAI)-1の欠損動物の知見を元に、早期老化・慢性腎臓病モデルklotho変異マウスに対してPAI-1の阻害薬を投与し、寿命やカルシウムーリン代謝への影響を調べた。Klothoマウスに対して、餌に混入した特殊試料を投与した。この結果、PAI-1の阻害薬投与は体重に影響を与えず、寿命についても統計的有意な薬効は得られなかった。また、血中カルシウムに僅かながら現象効果が見られているものの、早期老化や腎機能に明らかな改善効果のある化合物を見出すことは出来なかった。薬物の組織移行性の結果と合わせて解釈した結果、腎移行性を高めることで効果が期待できると考えられる。
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