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ソルガムを原料とする新規バイオマス化学産業の可能性探索

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 復興促進プログラム A-STEP 探索タイプ

研究責任者 野中 寛  三重大学, 大学院生物資源学研究科, 准教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要津波による塩害地,放射性物質に汚染された耕作放棄地における植栽作物として,東北地方のような寒冷地でもよく育つソルガムを提案し,高付加価値な利用法探索を目的とした。高バイオマス量で茎中に糖を多く含むソルゴー型ソルガムに注目し,刈りとったソルガム茎の乾燥,微粉砕,水洗浄により糖を抽出し,抽出後は相分離系変換システムの適用により,バガス同様の収率で機能性リグニンを得ることに成功した。常温アルカリ処理の適用では,残渣としてセルロースリッチな素材を,可溶区分からは機能性多糖,低分子リグニン,芳香族カルボン酸を取得できた。汚染ソルガムは食料,飼料として流通させることはできないが,被災地におけるバイオマス化学産業の原料作物としての潜在性は高い。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2015-09-30   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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